考えすぎが君の悪い癖(気まぐれに10のお題)




「くそっ」

「どうしたのルルーシュ。そんなにイラついて」

「これがイラつかずにいられるか!ライが、ライが……っ!」

「(またライ関係か)ライがどうかしたの?」

「……カレンとデートだそうだ」

「(うっわルルーシュ声低い!)へぇ。あれ?でもライって君の恋人だよね?」

「そうだな」

「不機嫌だなぁ」

「あたりまえだろう!恋人が他人とデートなど、寛容できるはずがないっ!!」

「とかいいつつ、君は教室にいるじゃない。放課後なんだし、心配ならついていけばいいのに。ていうか、そもそも二人はデートしてるの?(本当にデートなら、ルルーシュがこんなところでのんびりしてるはずがないし)」

「……ついていこうとしたら、ライが『君は課題が終わってないんだろう?』と」

「ああ。この間授業サボってたせいでだされた追試課題のことか。僕も今してるけど」

「サボっていない。休んだだけだ」

「端から見たら同じことだよ」

「まぁ、それはおいておくとして」

「(逃げた)」

「どうして記憶探しの同行がカレンなんだ……!!」

「なんだ、やっぱりデートじゃないじゃないか」

「それこそ端から見たら同じことだ!年頃の男女が二人仲睦まじくしていたら、それはデートだろう?!」

「ルルーシュ、言い方が微妙に親父っぽい」

「くそっ、こんなのは想定外だ!本来なら俺が一緒に行くはずだったのに!!」

「君のそれこそ、デートじゃないか。カレンと一緒に行ったほうが、ライの記憶探しのためにはなるよ」

「違う!俺はライが記憶を探す中でも少しでも楽しめればと!」

「はいはい。で、同行者がカレン以外ならよかったの?」

「……」

「シャーリーとか会長とかリヴァルとか、僕とか?」

「全員ダメだ!」

「どうして?」

「スザク、お前ライのすばらしさを知らないのか?!」

「知ってるけど(なにしろ君が暇さえあれば熱弁するからね!)」

「なら分かるだろう!あの老若男女、年齢を問わず魅了する微笑み!さり気ない優しさ!透き通るような白い肌に大空のような澄んだ瞳、その造形は神の化身のごとく、性格まで女神のようとあっては篭絡されない者の方がおかしい!!」

「(……すっごい力説だなぁ)」

「そんなライと僅かな時間とはいえ誰かと二人っきりになってみろ!俺の、俺のライが……っ!」

「ルルーシュ?」

「ライが危ない!カレンに食われるっ!!」

「あ、ちょ、どこ行くの?!」

「もちろんライの貞操を守りにだっ!」

「君が行く方がよっぽど危ないよね?!」





「はぁ、行っちゃったし。……考えすぎが君の悪い癖だよ」




初の会話文。+ちょっとギャグちっく。



2009/11/24